ファームウェア書き込み方法
ここではArduino IDEを使用する方法を説明します。
Arduino環境とドライバの準備
Arduino IDE をインストールた後、必ずボードを 接続しないで 以下の手順を進めてください。
- Arduino IDE を開きます
- Preferences を開いてください
- ‘Additional Board Manager URL’ に
https://www.adafruit.com/package_adafruit_index.json
を追加します
- Tools -> Board menu から Boards Manager を開いてください
- “nRF52” と検索して、Adafruit nRF52 by Adafruit をインストールしてください (Version 0.11.0 以上をインストールしてください)
(Note: Linux をお使いの方は追加でソフトウェアの設定が必要です、こちらをご覧ください)
- CP2102N driver をインストールします
デフォルトファームウェア用のライブラリをインストール
デフォルトファームウェア (arduino/linethings-dev-default/
) を利用する場合には、以下のライブラリが必要です。
Arduino のライブラリマネージャーからインストールしてください。
また、温度センサーを動作させるために、things_temp_lib
ライブラリを利用しています。
things_temp_lib
は library/things_temp_lib
をzipファイルに圧縮して、ライブラリをインクルードからインストールしてください。
ハードウェアセットアップ
マザーボードにCPU基板を刺して使用する
- CPUボードがマザーボードに刺さっていることを確認してください
- USB端子(J1)にMicro-USBケーブルを使ってPCへ接続してください
- Tools -> Board のリストから Adafruit Bluefruit Feather nRF52832 を選択してください
- Under Tools -> Port で正しいシリアルポートを選択してください ie. COM1, /dev/cu.SLAB_USBtoUART
- テストとして、一度空のスケッチをアップロードしてみましょう。エラーがでなければ問題ありません。
CPU基板単体で使用する - マザーボードの書き込み機を利用
- 下記図のようにCPUボードの RxD/TxD/Reset/VCC/GND ピンをジャンパ線などを使用してマザーボードに接続してください。ピンアサインはCPUボードのピンアサインを参照してください。
- USB端子(J1)にMicro-USBケーブルを使ってPCへ接続してください
- Tools -> Board のリストから Adafruit Bluefruit Feather nRF52832 を選択してください
- Under Tools -> Port で正しいシリアルポートを選択してください ie. COM1, /dev/cu.SLAB_USBtoUART
- テストとして、一度空のスケッチをアップロードしてみましょう。エラーがでなければ問題ありません。

CPU基板単体で使用する - 市販されている書き込み機を使用(非推奨)
DTR信号を出力できるアダプタであれば市販されているUSB-TTL変換アダプタ (CP2102搭載基板等) を使って書き込むことができます。この他に0.1uFのセラミックコンデンサが必要です。
- 下記図のようにCPU基板の RxD/TxD/Reset/VCC/GND ピンをジャンパ線などを使用して書き込み機に接続してください(ResetピンとDTRピンの間には0.1uFのセラミックコンデンサを挟んでください)
- USB端子(J1)にMicro-USBケーブルを使ってPCへ接続してください
- Tools -> Board のリストから Adafruit Bluefruit nRF52 Feather を選択してください
- Under Tools -> Port で正しいシリアルポートを選択してください ie. COM1, /dev/cu.SLAB_USBtoUART
- テストとして、一度空のスケッチをアップロードしてみましょう。エラーがでなければ問題ありません。
書き込み器側 |
CPU基板側 |
注意点 |
VDD(3.3V) |
P28 |
|
GND |
P1 |
|
DTR |
P27 |
間に0.1uFのコンデンサを挟んでください |
RxD |
P6 |
|
TxD |
P8 |
|

詳しい人向け
J-LINKでの書き込み
J-LINKを使うとより高レベルのデバッグや、Arduinoを使用しない開発が可能となります。写真で示すJ-LINKコネクタの通りにデバッガを接続してください。
なお、J-LINKを使用して書き込みを行うと、もとのブートローダが破壊され、Arduino環境でのIDEが使用できなくなります。
さらに、工事設計認証(技適)を無効化してしまう可能性があります。よくわかる方のみ、ご自身の責任で行ってください。再度Arduino環境で使用できるように戻したい場合、
Bootloaderを書き込む を参考にして行ってください。
配線図

コネクタピン番号 |
ピン名称 |
1 |
SWDIO |
2 |
GND |
3 |
SWDCLK |
4 |
VCC |
AdafruitのBootloaderを書き込む
一度、J-LINKを利用して書き込みを行い既存のブートローダーを破壊してしまった場合、初期状態のArduino開発環境を利用できるようにするには、Adafruitのブートローダーを再度書き込む必要があります。
作業にあたってはJ-LINKが必要となります。
Arduino Core for Adafruit Bluefruit nRF52 Boards - Burning new Bootloaderを参考にして書き込みを行ってください。
※ 正常にArduino IDEから使用できている場合はこの作業を行わないでください。Bootloaderのバージョンを上げる場合はBootloaderの更新方法を参考にしてください。
Bootloaderの更新方法
Adafruit のページにアップデート方法が記載されています。この通りに行ってください。
https://learn.adafruit.com/bluefruit-nrf52-feather-learning-guide/updating-the-bootloader